船の館

万博(ばんぱく)発表(はっぴょう)される未来(みらい)(ふね)
「ウインドハンター」(だい)解剖(かいぼう)

やぁ!まなぶくん、まもなく大阪(おおさか)関西(かんさい)万博(ばんぱく)(はじ)まるのう。

そうだね。このまなびのランドでも万博(ばんぱく)(こと)をたくさんまなんだよね!すごく(たの)しみにしているよ。

大阪(おおさか)関西(かんさい)万博(ばんぱく)()られる「ウインドハンター」という(ふね)()っているかのう?

()っているよ!(かぜ)(うご)(あたら)しい(ふね)でしょ?

ウインドハンターは(かぜ)(うご)くだけじゃないぞ!
最新(さいしん)技術(ぎじゅつ)使(つか)って(かぜ)をエネルギーに()える未来(みらい)(ふね)()われているんじゃ。

すごいね!どうやって(かぜ)をエネルギーに()えているんだろう。

よし、今回(こんかい)未来(みらい)都市(とし)パビリオンに登場(とうじょう)する未来(みらい)(ふね)「ウインドハンター」の秘密(ひみつ)(ふね)歴史(れきし)をまなんでいこう。
歴史(れきし)をまなぶとウインドハンターがなぜ大注目(だいちゅうもく)されているのかが()えてくるぞ!

風をエネルギーに変えてぐんぐん進むウインドハンター 風をエネルギーに変えてぐんぐん進むウインドハンター

(かぜ)()わせて(かたち)()える“()”の秘密(ひみつ)

ウインドハンターは「こう(よく)()」という(おお)きな()特徴(とくちょう)なんだ。この()()けた(かぜ)使(つか)い、(ふね)(まえ)(すす)むんだ。
さらに(かぜ)(つよ)さ・()きをセンサーで感知(かんち)して、自動(じどう)()伸縮(しんしゅく)したり、()きを()えたりすることができるんだ。

(かぜ)水素(すいそ)エネルギーに()える秘密(ひみつ)

(かぜ)(ふね)(すす)(とき)船底(せんてい)のタービンを(まわ)して発電(はつでん)し、その電力(でんりょく)使(つか)って(みず)電気分解(でんきぶんかい)して、水素(すいそ)(つく)るよ。水素(すいそ)は、MCHという液体(えきたい)()められて、(かぜ)(よわ)いときは、(かぜ)(つよ)いときに()めたクリーンなエネルギーで(すす)むんだ。
水素(すいそ)環境(かんきょう)にやさしいエコなエネルギーとして注目(ちゅうもく)されているよ。

ウインドハンターはこれまでの(ふね)常識(じょうしき)とは(ちが)(ふね)なんじゃ。

(ふね)常識(じょうしき)

うむ、(ひと)(もの)(はこ)ぶこれまでの(ふね)(ちが)い、(かぜ)(ちから)(みずか)環境(かんきょう)にやさしい水素(すいそ)をつくり、そのエネルギーを(いろ)んな(ところ)(はこ)べるんじゃ。
石炭(せきたん)石油(せきゆ)のようなエネルギーは()やすことでCO2が()るんじゃけど、この(ふね)はCO2をいっさい()さない“エコな(ふね)”なんじゃ。

環境(かんきょう)にやさしいエコな(ふね)なんだね。

(ふね)(うご)かすだけじゃないぞ!(つく)った水素(すいそ)色々(いろいろ)なところへ(とど)けることができるんじゃ。

水素(すいそ)()かす

船上(せんじょう)水素(すいそ)生産(せいさん)できるウインドハンターは(つく)った水素(すいそ)(おお)きな都市(とし)だけではなく、離島(りとう)などさまざまなところへ(とど)けることもできるんだ。
港湾(こうわん)学校(がっこう)(くるま)電車等(でんしゃとう)、エネルギーを必要(ひつよう)とする(ひと)場所(ばしょ)水素(すいそ)をお(とど)けすることで、世界中(せかいじゅう)水素(すいそ)使(つか)われることを目指(めざ)しているよ。

みんなにやさしい(ふね)なんだね。

サッカーコート2面分と同じ大きさ サッカーコート2面分と同じ大きさ

ウインドハンターはサッカーコート2(めん)(ぶん)(おな)(やく)200mもあるんだ!54(かい)()てのビルに相当(そうとう)しているぞ。

無人で動く!?AIで風を探して自動で進む 無人で動く!?AIで風を探して自動で進む

コンピューターで天気(てんき)(かぜ)予想(よそう)計算(けいさん)して、自動(じどう)(ふね)(うご)くんだよ。
ウインドハンターは(かぜ)(さが)しの(たび)にでかけて、沢山(たくさん)水素(すいそ)エネルギーを()めて、(いろ)んな(みなと)(とど)けて、(ぼく)たち・(わたし)たちの生活(せいかつ)使(つか)われるんだ。

自動車(じどうしゃ)自動(じどう)運転(うんてん)みたいなものなのかな。

その(とお)りじゃ、過去(かこ)航海(こうかい)データや今現在(いまげんざい)(なみ)天気(てんき)などあらゆるデータを(もと)判断(はんだん)しておるぞ。

2025(ねん) 大阪(おおさか)関西(かんさい)万博(ばんぱく)でお披露目(ひろめ)

2025(ねん)4(がつ)大阪(おおさか)関西(かんさい)万博(ばんぱく)大規模(だいきぼ)のパビリオンである未来(みらい)ショーケース「フューチャーライフ万博(ばんぱく)未来(みらい)都市(とし)」に商船(しょうせん)三井(みつい)手掛(てが)ける全長(ぜんちょう)4m以上(いじょう)×全高(ぜんこう)2m以上(いじょう)のウインドハンター模型(もけい)設置(せっち)されるよ。

ウインドハンターに(かぜ)をおくろう!

ウインドハンターに()かって(かぜ)()こし、(かぜ)()わせて()()びたり、(ちぢ)んだり回転(かいてん)する様子(ようす)(たの)しめるよ。
ウインドハンターが(かぜ)(ちから)(ふね)(すす)め、水素(すいそ)製造(せいぞう)供給(きょうきゅう)していく仕組(しく)みを、大型(おおがた)スクリーンの映像(えいぞう)模型(もけい)連動(れんどう)させ、(たの)しく直感的(ちょっかんてき)にまなべるんだ!

うわぁ!格好(かっこう)いいな~。
(ぼく)もウインドハンターに(かぜ)をおくって()(うご)様子(ようす)()てみたいな!

万博と船の歴史 万博と船の歴史

170(ねん)以上(いじょう)(つづ)万博(ばんぱく)(ふね)進化(しんか)(おお)きく影響(えいきょう)しておるぞ。
世界(せかい)(ちゅう)から来場者(らいじょうしゃ)(あつ)まる「万博(ばんぱく)(国際(こくさい)博覧会(はくらんかい))」はヨーロッパとアメリカやアジアを(むす)蒸気船(じょうきせん)航路(こうろ)開設(かいせつ)されたことでより(おお)くの(ひと)(おとず)れやすくなっていったんじゃ。

Copyright © 2010 - 2011 National Diet Library. Japan. All Rights Reserved

1867(ねん)パリ万博(ばんぱく)
セーヌ(がわ)でオムニバスを運行(うんこう)するための蒸気船(じょうきせん)

日本(にほん)がはじめて参加(さんか)した「(だい)2(かい)パリ万博(ばんぱく)」。
パリ万博(ばんぱく)ではセーヌ(がわ)来場者(らいじょうしゃ)(はこ)ぶ「蒸気船(じょうきせん)」が活躍(かつやく)したよ。

当時(とうじ)日本(にほん)からは50(にち)以上(いじょう)かかったらしいぞ。

(ふね)歴史(れきし)とエネルギーの進化(しんか)

飛行機(ひこうき)ができるずっと(まえ)世界(せかい)人々(ひとびと)(うみ)(わた)りモノを(はこ)んだり移動(いどう)をするのは「(ふね)」の役割(やくわり)だったんじゃ。
(ふね)時代(じだい)(とも)にどんどん進化(しんか)してスピードも(はや)くなり、よりたくさんの荷物(にもつ)(ひと)()せられるように(おお)きくなっていったぞ。
(つぎ)(ふね)進化(しんか)についてまなんでいこう。

古代(こだい)

(ふね)のはじまり

(ふね)歴史(れきし)は、水辺(みずべ)()(ひと)()(えだ)(みず)()かぶことを発見(はっけん)し、()使(つか)って()こう(ぎし)荷物(にもつ)(はこ)んだことがはじまりだと()われているよ。
その(あと)、もっとたくさんの荷物(にもつ)(はこ)べるように、()(えだ)何本(なんぼん)もまとめていかだのような(かたち)(つく)ったり、丸太(まるた)をくり()いて(ひと)()れるようにして(ふね)(もと)となるかたちができていったんだ。

紀元(きげん)(ぜん)2000(ねん)ごろ

(かぜ)をうけて(まえ)(すす)む“()”の誕生(たんじょう)

(むかし)(ふね)にはエンジンや燃料(ねんりょう)がまだなかったから、(かぜ)(ちから)使(つか)って(うご)いたんだ。 そのために使(つか)われたのが「()」という(おお)きな(ぬの)海賊(かいぞく)()だとイメージがつきやすいかな。
1519(ねん)から22(ねん)には、この()(すす)むマゼランの「ビクトリア(ごう)」が世界一周(せかいいっしゅう)達成(たっせい)したんだ。

きっとすごく時間(じかん)がかかったかもしれないけど、(かぜ)(ちから)だけで世界(せかい)1(しゅう)()たすなんてすごいね。

1800(ねん)(だい)
秀吉丸(ひでよしまる) = 57.5m

蒸気船(じょうきせん)登場(とうじょう)(ひろ)がる世界(せかい)への可能性(かのうせい)

1800年代(ねんだい)(はい)ると、産業(さんぎょう)革命(かくめい)により蒸気機関(じょうききかん)発達(はったつ)し、石炭(せきたん)燃料(ねんりょう)とする蒸気船(じょうきせん)徐々(じょじょ)誕生(たんじょう)していったよ。(かぜ)(たよ)らなくても(ふね)をどんどん(すす)めることができるから目的(もくてき)()までの時間(じかん)大幅(おおはば)短縮(たんしゅく)されたんだ。

この蒸気船(じょうきせん)誕生(たんじょう)世界(せかい)への船出(ふなで)可能性(かのうせい)(おお)きく(ひろ)げたんじゃ。

1900(ねん)(だい)
畿内(きない)(まる) = 136m

より効率的(こうりつてき)(ふね)(すす)める「石油(せきゆ)重油(じゅうゆ))」エネルギー

1900年代(ねんだい)(はい)って、(ふね)使(つか)燃料(ねんりょう)石炭(せきたん)から石油(せきゆ)重油(じゅうゆ))に()わっていくよ。石油(せきゆ)重油(じゅうゆ))は石炭(せきたん)(くら)(おな)(りょう)でより(おお)くの(ちから)()むことができるため、船内(せんない)燃料(ねんりょう)タンクを(ちい)さくして荷物(にもつ)(ひと)のスペースを(ひろ)げることができたんだ。また、石炭(せきたん)をボイラーに()れるための作業(さぎょう)がなくなり、(すく)ない人数(にんずう)(ふね)(うご)かす(こと)ができるようになっていったんだ。

燃料(ねんりょう)進化(しんか)しているだけでなくて、(ふね)もどんどん(おお)きくなっているね。

2000(ねん)(だい)
LNG燃料(ねんりょう)自動車(じどうしゃ)(せん) = (やく)200m

環境(かんきょう)配慮(はいりょ)したLNG燃料(ねんりょう)

石炭(せきたん)石油(せきゆ)(くら)二酸化(にさんか)炭素(たんそ)排出(はいしゅつ)(りょう)(すく)なく、環境(かんきょう)負荷(ふか)(ひく)いエネルギーと()われているLiquefied Natural Gas(LNG=液化(えきか)天然(てんねん)ガス)は、天然(てんねん)ガスをマイナス162()まで冷却(れいきゃく)液体(えきたい)にしたもの。
爆発(ばくはつ)などの危険性(きけんせい)(ひく)く、比較的(ひかくてき)安全(あんぜん)なエネルギーとも()われ世界(せかい)(ちゅう)導入(どうにゅう)(すす)んでいるんだ。

2030(ねん)
ウインドハンター = (やく)200m

そして(ふたた)(かぜ)(ちから)地球(ちきゅう)未来(みらい)(いど)

帆船(はんせん)誕生(たんじょう)から(やく)4000(ねん)原点(げんてん)である「(かぜ)」に着目(ちゃくもく)した「ウインドハンター」が登場(とうじょう)
2030(ねん)までに製品(せいひん)活動(かつどう)による二酸化(にさんか)炭素(たんそ)(CO2)やその(ほか)温室(おんしつ)効果(こうか)ガスの排出(はいしゅつ)完全(かんぜん)になくす「ゼロエミッション()」を実現(じつげん)するためにつくられた(ふね)なんだ。
より(やす)くてハイパワーな燃料(ねんりょう)(もと)められた時代(じだい)から、より環境(かんきょう)にやさしく持続(じぞく)可能(かのう)燃料(ねんりょう)(もと)められる時代(じだい)へと変化(へんか)しているんだね。

原点(げんてん)である「(かぜ)」に、(あたら)しい技術(ぎじゅつ)()()わせて(いま)、エコなエネルギーを()()す「未来(みらい)(ふね)」として(もど)ってきたんじゃな。

(ふね)進化(しんか)はこれからも(つづ)いていきそうだね!

博士(はかせ)(ふね)歴史(れきし)はエネルギーと技術(ぎじゅつ)進化(しんか)の2つが大切(たいせつ)(こと)がわかったよ!

いつの時代(じだい)(ふね)進化(しんか)(とも)(うみ)()こうへのロマンや冒険心(ぼうけんしん)()せていったんじゃな。

これからの(ふね)はどんな進化(しんか)()げるんだろう。
(そら)()んだり、宇宙(うちゅう)()けたりと「(ぼく)たちの(ゆめ)」を()せてどんなところにだって()けちゃうね!

そうじゃ、「未来(みらい)(ふね)」はみんなのワクワクを()せて、これからも()たことのない景色(けしき)をたくさん()せてくれるんじゃろうな。

「未来の船」はどう進化していくんだろう。君も未来の船をデザインしてみよう!
©Expo 2025