万博資料館
万博とは?
国際的なイベントって世界中の人が集まるの?オリンピックみたいな??
オリンピックとも少し似ているね。
よし、万博に興味をもってくれたまなぶ君に万博について少し説明しよう!
一緒にまなんでいこう
いよいよ 2025年大阪で開催
~地球の未来をいっしょに考える
国際的なイベント~
未来を切り開く新しい技術を紹介
万博は、正式には「万国博覧会」というんだ。ひとつの場所に多くの国の人たちが集まって、みんなで地球の未来を考えながら、新しい技術や品物、芸術作品を発表しあうんだ。みんなで新しいものを見たり体験したりする経験を共有することで、私たちの将来の暮らしがどう変わっていくのかを想像できるんだよ。
新しい技術をみんなで共有したうえで、これから地球を守るために何が足りないか、どうすれば課題を解決できるのかについて、みんなでいっしょに考えるための交流もするんだ。自分たちの地球を未来の人たちのためにもしっかり守っていくことを考えるためのイベントが万博なんだね。
最初の万博は170年以上前
万博がはじめて開かれたのは、いまから170年以上前の1851年のこと。そのころの日本は江戸時代で、当時の人たちは着物をきていて、大人の男の人たちは「ちょんまげ」という髪型をしていたよ。日本はロンドン万博には参加しなかったんだ。日本がはじめて万博に参加したのはもう少しあとのことだよ。
ロンドン万博の後も、アメリカやフランスなど、世界のいろんな国の都市で2〜7年ごとに万博は開かれたんだ。そのたびに、新しい技術や品物が万博で紹介されて、参加した国は自分の国でも試せるようになったんだ。だから、万博に参加すると、世界でもっとも進んだ国の技術をまなべて、自分の国を豊かにしていくきっかけにできたんだよ。
地球の未来について考える場
万博は、人々の暮らしや地球の課題を世界の人たちといっしょに考えていく役割も果たしているんだ。
最近、人々が大切なエネルギーをむだ使いしたり、ごみの捨てかたを間違ってしまったために、地球上の気温が高くなったり、台風や洪水が増えたりする問題が、世界中の人たちを悩ませているよね。
一日中エネルギーを使い続けているよ。
地球環境問題っていうんだけど、いまのままむだ使いを続けていたら、豊かな自然はどんどん減ってしまうんだ。
そうなると、将来安心して暮らせる環境を残せなくなってしまう。だから、より良い地球を残すために何をしたらよいかを万博で世界の人たちといっしょに考えるんだ。
アジア初の1970年 大阪万博
日本でもはじめての万博が開かれたぞ
日本では54年前の1970年に大阪府で開いたのが最初の万博だったんだ。
近い将来開業する超電導リニアも、万博を通じて披露されたぞ!
超電導リニアが初めてお披露目されたのは1970年の大阪万博だったんじゃ。
2005年 愛・地球博
1985年の科学万博では超電導のリニアモーターカーの実験車両が展示され、2005年の愛・地球博では、JR東海が走行試験を繰り返しているリニア中央新幹線が紹介されたんだ。
万博では、未来ではあたりまえになる技術が、最新技術として伝えられてきたんじゃな。
万博が届けたい思い
「技術」から「環境」へ
少しずつ変わって
きたんじゃよ
高度経済成長の時代には、多くの国が自分の国を豊かにするために工業に力を入れていた。その一方で、大気の汚染や工場の排水などの環境問題にも悩むようになってきたんだ。
そこで、万博も、技術や経済を発展させることだけを目標にするのではなく、経済と地球環境を両立させていくことが大切だというメッセージを発信するように変わってきたよ。
メッセージをかかげた2005年の愛・地球博の閉会式
2005年に愛知県で開かれた「愛・地球博」は「自然の叡智」というテーマで開催されたよ。
人々が暮らしていくためには、どうしても資源を使い、ごみを出していく必要があるよ。でもちょっとした工夫、あるいは新しい技術を使えば、使う資源やエネルギーの量を減らし、ごみを少なくすることはできるはずだ。そのためには何に取り組めば良いのかな。
世界中から「すぐれた知恵」を集め、人類共通の課題に取り組もうと呼びかけたのが、この愛・地球博だったんだ。
みんなも「地球のためにできること」を考えてみよう!
さぁ、いよいよ2025年4月13日、大阪にて「大阪・関西万博」が開催されるよ!
2025年 大阪・関西万博
この大阪・関西万博を通じて、日本が世界に発信しているメッセージは「いのち輝く未来社会のデザイン」。ひとりひとりが個性を大切にしつつ羽ばたき、そして集まってつながり合う。そうすることで、ひとりひとりの「いのち」はきっと光り輝くはずだという願いを込めたメッセージになっているよ。
準備が進む 万博会場
アンモナイトをデザインした設計になっている
=2024年5月22日
大阪・関西万博は大阪港にある夢洲という人工の島を造成して会場にするんだ。夢洲では今日も、準備の工事が進んでアメリカやカナダ、中国、フランス、オーストラリアなどの十数カ国が、自分の国の技術や文化を発表したり披露したりする独自のパビリオンを準備しているよ。
未来について考えてみよう!
将来の自分、家族、友だち、そして私たちが住んでいる地域にとって、どんな技術やものがあればいいのかな?
ただ暮らしが便利になるだけではなくて、環境や社会がずっと未来まで続くようにすることも大事だよね。