文房具の館
未来へつながるノートの可能性
やぁ、まなぶ君。何をしているのかな?
未来のロボットの絵を描いていたんだ!
とても上手に描けているね。
お絵描きには“クレヨン”や“えんぴつ”、“画用紙”などたくさんの道具を使うね。
他にも工作で使う“はさみ”や“のり”、“セロハンテープ”といった文房具も知っているよね?
うん、小学校の授業でよく使っているよ!
じつは、これらの文房具も未来の子どもたちのためにどんどん進化しているんじゃ。
文房具を作るKOKUYOという会社では「未来へつながるノート」「カラーノート」など、未来の子どもたちや環境のために文房具で何ができるかを考えて、作られたアイテムがあるぞ。
未来の文房具?
未来ではどんな文房具が必要とされているか、そのヒントを一緒にまなんでいこう!
未来のデザインのアイディアのヒントになるね!
みんなは画用紙に絵を描いたり、お勉強でノートを使うことがあるよね?
そのノート、何でできているか知っているかな?
ノートは真っ白で軽いから雲かな?
惜しいぞ、まなぶ君!ノートなどの紙は「木」から作られているんじゃ。
木なの!?
大きな木を切って、小さな木片にして、そこからふわふわの繊維(糸のように細長いもの)を取り出すんだ。この繊維をたくさん集めて、水と混ぜて薄く広げて紙を作るんだよ。
木の繊維が合わさって紙になるんだね。
ノートと言えば、コクヨの人気商品「キャンパスノート」は見たことあるかな?お勉強に使うノートの名前だよ。小さなお友達はもう少しお兄さん、お姉さんになると見かける機会が多くなるよ。このキャンパスノートは年間で1億冊も作られているんだ!
1億冊も!?
そうじゃ、毎日たくさんのまなびに活用されておるぞ!
ノートは紙からできていると説明したが、たくさんの紙を作るとどうなるかな?
たくさんの木が必要になってくるね。
そうじゃ、ノートを作るにはたくさんの木が必要になってくるんじゃ。
木をたくさん切ってしまうと空気をきれいにすることができなかったり、地球温暖化と言って気温が上がる原因にもなってしまうんじゃよ。
そこでコクヨは森林を守り、使った後のノートを未来へ繋げる「つなげるーぱ」という取り組みを行っているんじゃ。
「つなげるーぱ!」は、全国の小学校を舞台とした、ノートのリサイクルを通じて学ぶ環境学習プログラム「つなげるーぱ!」に参加いただいた全国の小学校から回収した使用済みのノートを、新しいノートの表紙(裏表紙)の材料の一部に再利用しているよ。
<様々な色の紙片が見える
リサイクル紙ならではの表紙>
使用済みのノートの多くは捨てられたり、違うものに再利用されるけど、「つなげるーぱ」では使い終わった紙から再び紙を作りだすことが特徴なんだ。表紙をよく見ると様々な色の紙片が見え、リサイクル紙ならではの個性が表れているのもポイントだよ。
全国の小学校で回収されたノートは古紙回収センターに集められ、分別・計量された後、製紙工場にて製品材料に再利用されるよ。
その後、新しいノートの表紙へと生まれ変わり、新しい子どもたちの元に届けられるんだ。
「つなげるーぱ」の取り組みは「森や木を守る」だけではなく、「ごみの量を減らす」ことにもつながるよ。
捨てられるはずだったノートが、また新しいノートとして生まれ変わるんだね!
そうじゃ、この取り組みは多くの子どもたちが参加して、すでに1.9トンのノートが集まっているぞ!
すごい量だね。僕もたくさん勉強して、ノートを次の子へバトンタッチするよ!
ノートには使う人のことを考えて作られたものもたくさんあるんじゃ。
これは「視覚過敏」の方のために作られたノートだよ。
「視覚過敏」とは、目に入る光にとても敏感で、明るい光や強い色が見えたときに、目が痛くなったり、頭が痛くなったりすることもある体質のことを言うんだ。
「視覚過敏」の方はお勉強の時にノートが見にくい、本を読みづらい、パソコン作業がやりづらいなど普段の生活での困りごとも色々あるんだ。
コクヨではそんな方々のために目に優しい色のノートを作ったよ。
作っていく中で、過敏な人以外にもカラーのノートが使いやすいという声がたくさん挙がってきたんだ。優しい色のノートを使うと「落ち着いて勉強することが出来た」「色が可愛くてやる気につながった」という声もあったよ。
たしかに色がついていると優しい気持ちになれるかも!
その一方で、カラーのノートが珍しく、使うことで注意されたりとまだまだ世間的に認められてないなと感じることもあったんだ。
だからコクヨは「特別なノートを特別に作るのではなく、過敏の有無にかかわらず、誰もが普通の選択肢としてカラーノートを選べる社会にしたい」とカラーノートを広める取り組みも行ったんだよ。
ノートを作っただけではなく、使いやすい世の中へ変えようとしたんじゃな。
みんなならどんな「未来をデザイン」するだろう。
みんなの描いたデザインが
未来の私たちの暮らしを作っていくんだ。
君もデザインしてみよう!